Sunday, August 9, 2009

うれし涙 ― Tears of Joy.


This blog is about a student to whom I taught Intermediate Japanese during short seven weeks during this summer. She was a new high school graduate preparing to go to college in the fall. But she needed to complete one more foreign language course. The blog is written in Japanese for Japanese audience. The English version turned out rather boring, and I decided not to post it this time. (photo: Mozart Coffee on Lake Austin; my favorite place to hang out alone or meeting with students and friends.)


この夏は二人の特別な学生に日本語を教えていた。一人は 当地のハイテク企業で働いている若い優秀なICデザインエンジニアだ。彼は日本語や日本文化にとても興味をもっているなかなかいい若者である。この春学期には当地のコミュニテイ-大学で日本語の勉強をしていた。その時に彼と知り合って夏になって俺のところにきて日本語の勉強を続けたいので是非教えてくれと頼んできた。この学生については別のブログとして描く機会があると思うので、今回はもう一人の学生について描いてみる。

もう一人の学生は高校を卒業したばかりの女子学生であった。だが、彼女は正式に高校を卒業するのにもう一つの外国語の科目を必要としていた。それで、当地の大学の日本語クラスに行くつもりであったが、その大学の先生に話したところ俺のところに来て日本語IIの勉強して、そのコースの資格試験を取れと言われたそうだ。そしてその大学の教授に薦められて俺のところにきた。そんなわけで 俺はその学生に日本語IIの集中講座を七週間に渡って教えることになった。彼女は日本語の勉強が大好きだという、とても頭の良い熱心な学生だった。

さて、七週間後にはそのクラスの資格テストを大学で受けて合格しなければこの夏の努力は彼女にとっては台無しになるのであった。それで、俺も相当の責任感を感じていた。誰にとってもそうだが、外国語を習うということは何語であってもそんなに容易なことではない。まあ、語彙をよく覚えたとしても文法になると日本語はとても難しい。例えば助詞を自由自在に使えるまでには相当の時間が要る。動詞の活用もすごく難しい。それに英語と違って日本語は形容詞も活用する。これらのことが解らないければ日本語の文章は読めないし話すこともできない。さらに、日本語IIのカリキュラムには丁寧形や普通形の使用方も入っている。そんなことを七週間で若い学生が習得することは可能なのだろうか。

七週間といっても一日に2時間、一週に2回、合計28時間である。大学の夏季講座では6週間、一週に4日、1日の授業は3時間半、合計80時間余りなのである。頭がいいと言っても高校を終えたばかりの年頃であるから、時には考え方がしっくりいかないところもある。でも、今更グチをこぼすわけにはいかない。あの教授の信頼を損なうことはできない。俺はやると引き受けたからにはやりとうすにすぎない。

一応カリキュラムを教えたあと、最後の一週間半はテストに向けていろいろ問題や質問を作ってその学生にやらせることにした。時には考えもたつかない答えが出てくる。お互いに笑ったり途方に暮れたりする日が続いた。一瞬とても心配な気持ちに襲われた。それで、その大学の教授に連絡してテストに関するヒント等をいただいた。そして、最後の二日間には2、3の模擬テストをつくって、彼女に続けてやらせた。そのお陰(かげ)で良い効果がでるようになった。もう大丈夫だと思うようになった。今の彼女は100点は取れないが合格点はとれる。最後の勉強の日が終わった。彼女は次の日にテストを受ける予定になっていた。彼女の心の中は勿論心配で一杯だったようだ。それで、その日の夜 携帯で次のようなメッセージを送った。”心配するな。今夜はぐっすり眠って、明日は精一杯やればおまえはテストに受かる。”

さて、次の日の午後 彼女から電話がかかってきた。彼女は泣いていた。俺は一瞬 ゾクッ として氷をあびるような気がした。だが、まてよ、彼女の声は失望のものではなかった。それは、喜びの涙だったのだ。良くやった!彼女はは予想以外な点をとって堂々とその資格試験に合格した。今や念願の大学へ行けることになった。電話をきったあともずっと嬉し涙があふれていたようだ。

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